お客さま情報 | 詳細 |
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企業名 | (株)WATER WORKS |
取材対象者 | 代表取締役:谷川社長 |
本店所在地 | 東京都墨田区 |
申請内容 | 東京都産業廃棄物収集運搬業許可(積替え保管あり) |
同社は、新たに産業廃棄物収集運搬業(積替え保管あり)の許可取得を目指し、その手続きを行政書士法人スマートサイドに依頼。本インタビューでは、代表取締役の谷川社長に、許可取得に至った背景や、手続きを外部に任せた理由、実際にスマートサイドのサポートを受けて感じた率直な印象についてお話を伺いました。
産廃許可の取得、とくに「積替え保管施設の設置」を含む場合は、多くの書類や煩雑な要件確認が求められる分野です。谷川社長の言葉からは、作業効率化やコスト管理の重要性、法改正に適切に対応するための体制づくりがリアルに伝わってきます。これから産廃許可の取得を検討している事業者様にとって、具体的なヒントを感じていただける内容となっています。
本日はご多忙のところ、取材にご協力いただき、誠にありがとうございます。早速ではございますが、御社の主な業務についてお聞かせください。
はい。弊社は、住宅設備機器の交換・修理・メンテナンスを専門に行なっております。
親会社が住宅設備機器に強みを持つことから、「住宅設備機器全般の取り扱い」「適正な価格でのサービスの提供」「故障発生時の迅速な対応力」を強みとしています。現在は、賃貸管理会社向けの取引を増やしており、年間約5万件の工事実績を誇ります。
従業員数は約50名、資本金1,000万円、前期の売上は約10億円と、まだ小規模ながらも着実に成長を続けています。もともとは、20年ほど前に水栓のメンテナンス工事から始まり、約5年前から新しい顧客、特に賃貸管理会社の開拓に力を入れてきました。対応エリアは全国主要都市に展開しており、最近は、政令指定都市へ事業拡大を目指しています。住宅設備機器の交換・リノベーション工事など幅広いサービスを展開しています。
御社は、建設業許可および産業廃棄物収集運搬業許可の両方を取得されていますが、許可取得のきっかけを教えていただけますでしょうか?
今まではメンテナンス中心だったため建設業許可は必要ありませんでした。しかし、賃貸管理会社との取引が増えるにつれ、500万円を超える案件も出てきて、建設業許可がなければ受注できない状況になってきました。
産業廃棄物収集運搬業許可については、法改正もあり、エアコンのリサイクルやアスベストの問題が厳格化されている背景もあり、大手企業との取引を継続・拡大するためには、法改正に対応し、許可が不可欠となりました。
建設業許可は約2年半前、産業廃棄物収集運搬業の許可は昨年取得しました。業務を行うに際して、必要な許可を都度取得してきました。許可取得後は大手案件の受注も増加し、事業の信用力向上につながっています。単なる「交換業務」ではなく、現地の状況判断や顧客ニーズに応じた提案力、そして全国対応を見据えたオペレーション体制。その事業の幅広さが、許可取得によってさらに活かされる環境になっています。
事業の拡大に応じて、許可を取得されていったということですね。今回、弊所サービスをご利用頂き、産業廃棄物収集運搬業の積替え保管ありの許可を申請されましたが、「積替え保管施設の設置」が必要になった背景や問題点等をお聞かせください。
まず、積替え保管施設の設置が必要になった背景ですが、1日あたり1~2件程度の現場から発生する産業廃棄物を、その都度処分場まで運搬していては、コストが見合わないという実情がありました。そこで一定量の廃棄物がまとまってから効率的に運搬できるよう、積替え保管の仕組みを整えることが急務でした。
積替え保管が可能になることで、廃棄物を一時的に保管し、廃棄物がまとまったタイミングで、一括して運搬することができるようになり、運搬頻度も月に2~3回程度に抑えることができます。これにより、作業効率の向上とコスト削減の両立が実現しました。
また、積替え保管施設の設置にあたり、最も重視したことは「施設をどこに設置するか?」という点です。社員の移動時間やコスト、生産性を考えると、本社に近い場所に設置することが最も合理的であると判断しました。ちょうど、近隣にあるグループ会社の敷地が使える状況だったため、そこを有効活用し、保管施設として申請しました。積替え保管施設の設置により、現場から直接、処理場に持ち込む負担が軽減され、作業の効率化とコスト管理に貢献しています。
許可取得により、「作業の効率化」や「コスト管理」が可能になったのですね。それでは、御社の今後の展望について、お聞かせいただけますでしょうか?
今後の展望としては、法改正により、アスベストを含む建材やエアコンの適正処理が厳格化される中、積極的に資格取得や体制整備を進めています。吹き付け材だけでなく、システムキッチンやユニットバスの入替え時に出る建材にもアスベストが含まれる場合があります。調査員の資格や運搬体制もさらに整えていく必要があると考えています。
また、現在、関西エリアでの事業拡大を目指していて、関西エリアでも保管施設の設置を進めています。その後は札幌、仙台、名古屋、福岡など各エリアで同様の許可取得を進めていく計画です。各地の法制度に対応しながら、全国規模での対応力を強化し、統一的な品質でサービスを提供できる体制を整えたいですね。
今回、弊所の提供するサービスを利用して、東京都の積替え保管ありの産廃許可を取得したわけですが、行政書士法人スマートサイドをご利用いただいた感想は、いかがでしたか?
今回お願いした積替え保管施設の設置申請は、他の行政書士事務所では何度か断られました。他では『難しい』と断られていた案件を、スマートサイドさんは丁寧に対応してくれました。見積もり内容も明確で、想定内のコスト感で進められたのも良かったですね。
実際の申請では、申請書類が5センチ以上の厚みがありました。必要な書類を一つひとつそろえ、役所が求める水準に沿った形で提出するだけでなく、役所からの追加指示や補正依頼、現地調査への対応など、柔軟かつ迅速な対応力も求められます。自社では、なかなかできないこともあります。おそらくコストと時間をかければできるかもしれませんが、その費用対効果を考えると、専門家に頼んだほうがスピーディーに申請を完了できるので、やっぱりお願いするしかないかなという印象ですね。
「お願いできることはお願いし、私たちは自分の業務に専念する」というように、専門家に任せたほうが結果的にコストを抑えられると感じました。
社長のおっしゃる通り、費用対効果を考えると専門家に任せた方が、結果的にコストを抑えられるケースがほとんどだと思います。それでは、これから許可取得を検討されている企業へメッセージをお願いします。
改正法に適切に対応し、将来を見据えて早めに体制を整えることが、とても重要です。
法対応を「まだ先でもいい」と後回しにしている企業も多いですが、それではいざという時に仕事が受けられない。将来のビジネス展開を考えるのであれば、早めに許可取得や体制整備に取り組むことをお勧めします。特に、エアコンのリサイクルやアスベストの問題は、大手企業との取引において厳しく問われる項目であり、対応が遅れればビジネスチャンスを失う可能性もあると思います。法改正に伴って、求められる基準が年々厳しくなってきています。将来的に事業を広げていくつもりであれば、早めに対応しておく方がいいと思います。
また、許可の取得そのものよりも、その背景にある「顧客からの信頼性」や「取引先から選ばれる体制づくり」こそが重要です。
書類を集めて出すだけなら、やろうと思えば自分でもできるかもしれません。でも実際には、想像以上に煩雑で、しかも一つのミスが申請全体の遅延につながります。事業に集中するためにも、専門家に任せるという選択も非常に合理的だと思います。
それでは、そろそろお時間になりました。本日は、貴重なお話を伺うことができ大変勉強になりました。ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。